初流血除去法
初流血除去とは、
献血のためにちょっと太め(?)の針を刺すのですが、その直後に流出する約25mLの血液(初流血という)を採血ホースに附属の小さなバッグに一旦採取し、その後に流出する血液を輸血用血液とする方法のことです。
この効果はというと…?
献血の前に針を刺す部分へ行う皮膚消毒薬には、アルコール消毒綿及び10%ポビドンヨードエタノール液(イソジン消毒液=茶色のうがい薬のような色をしている)を使用していて、皮膚の表面にいる細菌の消毒をしますが、皮膚の内面にある毛嚢(毛嚢(=もうのう)とは毛の生えている細長い袋状の穴のことです)の中の細菌を消毒することはできません。
そのため、、針を刺した直後の血液に細菌が混入する場合がまれにあり、その針を刺した直後の初流血を除去することで細菌を除去することができるというものです。
初流血除去した血液はどうするの…?
輸血のための検査用血液として活用してもらえるので、それまでの献血検査のために行っていた採血が最低限に抑えられます。以前の方法ではアンプル5本ほどの血液を採血していましたが、この方法を採用することで献血種類を決めるための最低限の採血量だけになりました。 とっても短時間で終わります。献血者側としては非常にうれしい方法です。