白血球数(WBC)


 白血球数(WBC)とは、血液1μℓ中の白血球数から、感染症にかかっているかどうかや免疫力の低下を調べる検査です。 白血球は細菌などを捕食し、免疫情報を伝達し、さらに免疫機能を発現して生態防御に関わっています。   白血球には、体内に侵入した病原菌を取り込んで細菌を殺す働きと、免疫を作り出す働きがあります。  このため体内に病原菌が入り込んで炎症を起こしている場合には、白血球が盛んに作られて血液中の数が増加することになります。 逆に、白血球が減少すると免疫力が低下して感染症にかかりやすくなってしまいます。

 血液中の白血球数を調べると病原菌にどの程度冒されているか、また、免疫力がどの程度あるのかがわかります。 

 白血球の数は変動しやすく、激しい運動や入浴後は数値が高くなることがあります。 喫煙やストレス、怪我ややけどなどの場合も数値が高くなることがあり、また、個人差も大きく喫煙者と非喫煙者では基準値そのものが異なるので注意が必要です。

 細菌感染があると一般には白血球数は増加しますが、ウィルス感染症の場合はかえって減少することもあります。

 標準値 : 35〜100×10の2乗/μL