赤血球数(RBC)

赤血球数(RBC)とは、血液1μℓ中の赤血球数を調べる検査です。 赤血球は血液の主な細胞成分で、血球中最も多く、約96%を占めており、酸素を肺から各組織へ運ぶ働き、不要な二酸化炭素を回収して対外に排出する働きを持っています。 赤血球は細胞の一種で時間が経つと死んでしまいます。 赤血球は骨の中の骨髄と言う所で作られ、寿命は約120日で、毎日古いものは壊され新しいものが作られています。 出血した血液が固まって黒くなるのはこのためです。 また、赤血球にあるヘモグロビンは酸素より、物が燃焼する際に発生する一酸化炭素と250倍も結合しやすい性質を持っているため、火災時には酸欠状態を起こしてしまいます。
血液中の赤血球数が減ることを貧血といい、貧血になると酸素運搬能力が低下して各細胞が酸素欠乏を起こしてしまいます。 逆に、白血球数が増えると血液が濃くなり、流れにくく、つまりやすくなってしまいます。 日本人に最も多い貧血は、出血や栄養不足による鉄分の不足、腸での鉄分の吸収不足などによって起こる鉄欠乏性貧血です。
運動や喫煙による影響で検査数値が変化することがあり、また、妊娠している場合低数値となることがあります。
標準値 : (男性) 425〜570×10の4乗/μL
(女性) 375〜500×10の4乗/μL