γ−GTP


 γ-GTP(γグルタミルトランスペプチダーゼ)の略。

 肝臓の解毒作用に関係している酵素。 ALT・ASTと同じたんぱく質を分解する肝、胆道、膵、腎などに多く含まれる酵素のひとつで、アルコール性肝障害の指標となります。

 何らかの原因で肝細胞が破壊されたときや、結石・がんなどで胆管が閉塞してしまうと血中濃度があがる(流失する)ので、「逸脱酵素」とも呼ばれます。 γ-GTPが高くなる疾患には、肝臓の細胞が破壊される肝炎、肝臓に脂肪が蓄積する脂肪肝があり、閉鎖性黄疸、アルコール性肝障害などがでも上昇します。

 γ-GTPの値が100を超えたら脂肪肝の進行が心配されます。 200以上になってしまったらアルコールだけでなく、胆石や胆道がんなどによって胆道がつまっていることが疑われ、くわしい検査が必要となります。 γ-GTPの上昇が現れた場合、生活習慣の改善が必要ですが、病気がなくても長期飲酒者では上昇することが多く、その場合は1ヶ月ぐらい禁酒するとある程度正常化します。

 検査法 : Rate Assay

 標準値 : 10〜65 IU/L