アルブミン (ALB)


 血清中の蛋白質の主な成分である、アルブミンの量を調べる検査です。 

血清蛋白の50%以上を占めるアルブミンは、病気などで栄養が悪くなると減少するため、健康診断のスクリーニング(症状が現れる前に病気を探し出すこと)として大きな意味があります。

 アルブミンが減少しているときは以下のような病気が心配されます。
 1)、重症肝炎や肝硬変など肝臓の病気
 2)、タンパクが漏出する漏出性胃腸病やネフローゼ症候群
 3)、栄養失調

 総蛋白が基準値内でも、アルブミンが減少していることもあるため検査が必要となる場合があります。 アルブミンは総蛋白の半数以上を占め、血清の濃さを調整したり、ホルモン、ビリルビンなどの色素、薬剤、脂質など水に溶けない物質を運搬する働きがあります。 肝臓で作られるので肝臓での蛋白合成が低下した時に異常値が出やすくなります。 
 ※アルブミン値は減少することはあっても増加することはないのです。

 検査法 : BCG method

 標準値 : 3.9〜5.0 g/dL